2007年03月17日

退職

付き合い出した日から、その人は私の仕事が終わるのを待って、毎日一緒に過ごした。
何を話していたのか、楽しかったのかどうなのか・・・
私にとって、その人と二人で過ごす時間がどんなものだったのか・・・
今となっては、何も思い出せない。
一番楽しいはずの時期なのに、何も覚えていない。


お金を渡してから、しばらくして
その人は、会社で辛い思いをしていることを私に打ち明けた。
転職したいのだけど、母親が倒れた時の借入金を清算しなければ辞められない。
仕方ないので、車を売ることにした。

それを聞いた私は、また胸が苦しくなった。

その人は車が大好きで、よく峠の山道を走りに行っていた。
車を手放すその人と、母親に捨てられた幼い頃のその人の姿が
私の心の中でダブって見えた。

その人から車を奪ってしまうのは、あまりにも残酷だって・・・
私はそう思ったんだよねぇ。

この車、私が買うから。
ローン会社を通して私がこの車を買う。
そしたら貴方は、この車に乗り続けることが出来るし
必要なお金も手にすることが出来るでしょ。
そうしようよ。


今から思えば、本当に
馬鹿ぢゃないexclamation&question
この一言に尽きるのだけど


その人は、断らなかったんだよねぇ。

そして、その人は私に車を売ってお金を手にした。
会社に返済したお金は10数万円だったと思う。
車を売った残りのお金はどうしたんだっけexclamation&question
そんなことさえ覚えていない。


こうして、その人は会社を退職して無職になった。
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posted by 凪紗 at 22:40| 同棲まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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