2007年12月17日

実家への訪問

平成元年
確か、クリスマスの頃だったと思う。

私の両親の訪問を受けて
その人と私は、私の実家に出向いた。

両親にしてみれば、娘と結婚するのだからそれなりの手順を踏んで欲しかったのかもしれない。
頭を下げて、認めて下さいって言って欲しかったのかもしれない。

母は特に・・・
親戚への手前、結婚式という形を整えて欲しかったのだろう。

実家に行った時にどのような会話をしたのか
今はもう覚えていない。

けど
頭を下げて欲しい両親と
娘が自分の元にいるのだから、さっさと自分の存在を認めたらどうだ?って思っているその人との温度差は
どうしようもなく深い溝を作った。

何の意味もないまま・・・
私たちは、実家を後にした。

俺はもう2度とこんな居心地が悪い場所には来ない。
その人は、帰り道にそんな言葉を吐き捨てた。

お前の家のことだから、お前が解決しろ!
俺には何の責任もない。
お前が親を選んで実家に帰るのなら好きにしろ。

その人は、私にそう言い放った。

それ以後、私はその人に対して
両親のことを申し訳ないと思うようになって行った。

posted by 凪紗 at 00:40| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

同棲

生活が始まった。
最初はその人も職安に行ったりして仕事を探したけど
選り好みが酷くて、思うような仕事がなかった。
しかし、毎月の返済や生活費に追われているので、働かないわけにはいかない。
それでも、その人は選り好みして面接さえ受けようとしなかった。
仕方なく、私は歯科医院に勤めて、足りない分の生活費は大手消費者金融を渡り歩いて工面した。
そんなある日曜日の朝
玄関のベルが鳴った。
確か
クリスマス前だったと思う。
まだ世間知らずで無防備だった私は
何の確認もせず
「はぁい♪」と言ってドアを開けた。

そこに立っていたのは
私の両親だった。

居場所のわからない私を両親は方々手を尽して探し回ったらしい。
「何で?」とビックリしている私に父は一言…
「ドアを開ける前に、どちら様ですか?って確認ぐらいしなさい!変なセールスだったらどうすんだ!」って
小言を言った。
いや…
今、ここで言うことじゃないでしょ?(笑)

思いがけず突然、両親と話し合いになった。
その人のこと、何も知らないのに結婚を認めるわけにはいかない。
かと言って、私を無理やり連れて帰っても、監禁出来るわけでなし、問題の解決にはならない。
取りあえず、家に電話をつけることと、これから結婚について話し合いをすること…
両親が認めてくれるまで入籍はしないこと…
そんな約束をしたと思う。
帰り際、車まで両親を送って行く時
母は私に
「よりによって、あんな人…前に住んでいた所の近所で聞いたけど、平気で怒鳴りつけたりするって、評判も良くなかったし、その人が勤めてた職場では、あんな人辞めてくれてせいせいした。って言われた。アンタが貧乏クジ引くことない。すぐに帰っておいで」
そう言った。

母の言葉は正解だったんだけど…

私は、そんな母の言い方や価値観が嫌いだった。

両親が帰った後
その人は、母と話してた内容について私を問い詰めた。
嘘をつけば良かったのかもしれないけど
私は
その人が、私と結婚するために
何があっても努力してくれるもんだと
当たり前に思っていたし…
母の言った言葉をそのまま
その人に伝えた。

その人は
私と結婚したいわけじゃなかったんだろうなぁ。多分…
母の言葉に激怒するだけだった。
結局…

両親とその人の間に挟まれて
辛い日々を送ることになるのだ。
posted by 凪紗 at 02:46| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

無職

住み込みで働いていた私は、逃げ出した時点で無職になった。

私の貯金が300万ほどあったので、安いホテルに泊まりながら新居を探した。
私たちが出会った街からも、私の実家からも遠く離れた土地に新居を借りた。
借金を抱えて無職なんだから、古くても安い部屋にすればいいものを
普通の新婚家庭を夢見て、普通の2DKのハイツを借りた。
借金の支払い、新居の保証金ホテル代に外食費。
家電も必要だし
布巾一枚、箸一本から揃えなければならない。
お金は湯水のように消えて行った。

仕事を探しに出かけたけど、土地勘がない為どの程度の距離なのかサッパリわからない。
ともかく、歯科衛生士の免許を持っていたので、すぐに勤め先は見つかった。
問題はその人だった。
あれやこれやと理由をつけて、仕事を選んだ。
年齢的なハンディもあって面接まで行ってもなかなか決まらなかった。
私だけの給料で生活は出来ても、借金返済までは手が回らない。

仕方なく、私は某消費者金融でお金を借りて返済に充てる為のお金を用意した。

これが・・・
余計なことだったのよね。

その人はもう「ごめんな」とさえ言わなくなった。

妻が夫の為にすることは、全て当たり前。
そんなふうに、感じるようになってしまっていた。
posted by 凪紗 at 01:53| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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