2007年03月19日

駆け落ち

その人が無職になってから、どういう経緯があったのか…
どうしても思い出せないのだけど。

多分…
私は追い詰められて行ったのだと思う。

その人と一緒に生きる為に親と縁を切るのか
親と縁を切れなくて、その人と別れるのか…

そもそも…

まだ、付き合っていることさえ
親は知らないのに…


究極の選択を迫られて追い詰められた私は

現実が見えなくなってしまっていた。

凪紗はどうしたいんだ?
俺と一緒になりたいのか?
それとも
お前にとって俺は、それほど必要ではないのか?
俺の気持ちは決まっているから、お前次第だよ。
凪紗が思うようにすればいい。



全く、無茶苦茶だよ。
いや…異常ですな。


でも、こんなことを言われ続けて
選ばなきゃいけないような気になってしまった。

その人と一緒に生きて行きたい。

私は、そう決めた。

何となく奇妙な違和感を感じつつも
どんどん話しは進んで行った。

8月も終わりに近付いたある夜

私は住み込みで働いていた歯科医院から
逃げ出した。

駆け落ちと言えば聞こえはいいが

これじゃ
まるで

夜逃げだよあせあせ(飛び散る汗)



我ながら
あまりの馬鹿さに
開いた口が塞がらないのだけど


あの夜、走り抜けた夜道で
その人の姿を見つけた私は
本当に幸せだと
思っていた。


しかし

どう考えても

馬鹿だよなぁふらふら

posted by 凪紗 at 00:42| 同棲まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

退職

付き合い出した日から、その人は私の仕事が終わるのを待って、毎日一緒に過ごした。
何を話していたのか、楽しかったのかどうなのか・・・
私にとって、その人と二人で過ごす時間がどんなものだったのか・・・
今となっては、何も思い出せない。
一番楽しいはずの時期なのに、何も覚えていない。


お金を渡してから、しばらくして
その人は、会社で辛い思いをしていることを私に打ち明けた。
転職したいのだけど、母親が倒れた時の借入金を清算しなければ辞められない。
仕方ないので、車を売ることにした。

それを聞いた私は、また胸が苦しくなった。

その人は車が大好きで、よく峠の山道を走りに行っていた。
車を手放すその人と、母親に捨てられた幼い頃のその人の姿が
私の心の中でダブって見えた。

その人から車を奪ってしまうのは、あまりにも残酷だって・・・
私はそう思ったんだよねぇ。

この車、私が買うから。
ローン会社を通して私がこの車を買う。
そしたら貴方は、この車に乗り続けることが出来るし
必要なお金も手にすることが出来るでしょ。
そうしようよ。


今から思えば、本当に
馬鹿ぢゃないexclamation&question
この一言に尽きるのだけど


その人は、断らなかったんだよねぇ。

そして、その人は私に車を売ってお金を手にした。
会社に返済したお金は10数万円だったと思う。
車を売った残りのお金はどうしたんだっけexclamation&question
そんなことさえ覚えていない。


こうして、その人は会社を退職して無職になった。
posted by 凪紗 at 22:40| 同棲まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生い立ち

私の実家を見に行ってから
その人は自分の生い立ちを話した。

父親の浮気が原因で両親が離婚したこと。
その後、二人の妹と一緒に母親と暮らし始めて
昼も夜も働く母親の変わりに妹たちの世話をしていたこと。
ある日、母親と二人で出掛ける事になった。
何でも好きな物買ってあげると言われて、野球帽とチョコレートを買ってもらった。
母親を独り占めできたことがとても嬉しかったのだそうだ。
しかし、母親が連れて行った場所は父親の勤め先。
「お前は男の子だから、今日からお父さんと暮らしなさい」そう言って母親はその人を置いて帰ったそうだ。
再婚を控えていた父親は、その人を自分の義理の姉に預けた。
両親共に、再婚の邪魔になるといって、その人を置き去りにしたのだ。
数年後、再婚した母親の元に引き取られたそうだが、新しい義理の父親にも酷い暴力を受けたらしい。

そんな話しを聞いた私は
幼い頃のその人を思って、母親のように抱きしめることしか出来なかった。

例え世界中が、その人を批判しても
私だけは絶対に味方だから・・・
その時、私はそう誓った。


自分には学歴もないし、やっぱりお前にはふさわしくない。
それに、俺には借金もある。
凪紗のこと、好きになっちゃいけなかったんだ。
その人はそういうことばかり口にした。
借金で始めた軽貨物運送の仕事が軌道に乗らず、開業資金の返済の為に繰り返した借金が膨らんだ。
借金についてはそう聞いていた。
一生懸命やろうと頑張っても報われないそう思うと切なくて・・・
数日中に返済しなければならないお金がどうしても工面できないというその人に
私は、一度も使ったことがない自分のクレジットカードでキャッシングをして
その人に20万円手渡した。
毎月の返済は、その人がすると約束したのだけれど・・・


結局、その約束は守られることがなかった。


何故なら・・・


第一回目の返済期日には
既に
私たちは一緒に暮らしていたから。
posted by 凪紗 at 22:24| 同棲まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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